nobuの雑記帳「+バイアスを少し」

近頃なぜか真空管や電子工作に興味を持ちだし、日常生活に少しの刺激と楽しみをプラスしようと、凝り固まった頭の体操も兼ねてこの雑記帳を綴ることにしました。
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秋月USB DACのフィルター交換

 以前製作したトランス式の秋月USB DACですが、巷では当初のCRフィルターをLCフィルターに交換するのが通のようです。
 私が使用したトランスはKNON(どうも日本光電らしい)ブランドのTPAS-1S(600Ω:1.2kΩ)で、マイナーな存在なのかフィルター常数の情報がありません。ぺるけさんの所の類似データを参考に仮決めしてカットアンドトライで決定しました。
  AKIDAC(TR)FIL交換_FIL部

 LCフィルターに交換した秋月USB DACは見違えるような素晴らしい音を出してくれ・・・・るはずですが、私の駄耳では良くなった気がする程度に留まりました。
 でもまあ、CRフィルターよりもLCフィルターの方が切れがよく、高域ノイズが少ないことは確かなので気分的に良しとしましょう。



1.フィルター定数
  TPAS-1Sを使用した作例はネットでも見当たらないので、類似データから大まかな当たりをつけ次のような定数としました。
  秋月USB DAC(TR式)フィルター交換_回路small

 (1) トランス2次負荷抵抗はDAC負荷を軽くすべく当初のとおり2.4kのままとします。
   インダクタ(L)は1.0mHを使用し、キャパシタ(C)は0.033μと0.047μで様子を見ます。

 (2) 全体の周波数特性、主に高域特性はCとパラに入る抵抗(R)の値で大きく変わるので、LとCを固定してR(500Ω半固定抵抗)で追込みます。結局Cは0.033μでも0.047μでも調整範囲内だったので0.047μに固定しました。
  AKIDAC(TR)FIL交換_内部上(交換前)  AKIDAC(TR)FIL交換_内部上

 (3) 500Ω半固定抵抗を回すと面白いように音が変化します。
   それでは先ず自分の耳を信じて、最も最適と感じる位置を聴感のみで決定しましょう。そして、ポジションはそのままに周波数特性がどうなっているか計測してみます。


2.周波数特性計測
 (1) きちんとした測定器は持っていないのでPCサウンドユニット(SB Audigy2NX)+FFTソフトのお手軽計測システムを使用します。10Hz~24kHzまでをスイープして左右chのレベルを計測しました。

 (2) 流石に我が駄耳です。20kHzで3dBも持ち上がったハイ上がりのとんでもない特性が最適と感じました。やはり自分の耳は信じられません。

 (3) 次に、周波数特性を睨みながら微調整を行い、全体がほぼフラットになりかつ聴感も納得できる位置に調整しました。9k~10数kHzが若干持ち上がっていますが、ここをフラットにすると20kHzが大きく下がるので、これで良しとしました。
  歪み率は、この計測システムの精度は怪しいですが、1kHzで0.01%minでした。まあいいところだと思います。
  AKIDAC(TR)_f特性(聴感設定)  AKIDAC(TR)_f特性(最終設定)


3.試聴してみて
  フィルター常数を決定した所で改めて音楽を聴いてみました。
  FET差動ヘッドホンアンプにつなげての試聴ですが、あぁなるほどと思うものの当初のCRフィルターと比べてどう違うかと問われると返答出来ません。切り換えての試聴ならともかく、2時間も前の聴感なんて覚えていません。私の耳はその程度のものです。
  私にとっては大きな変化はありませんでしたが、人並みにLCフィルターに交換できたことで満足です。
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