先週製作した電源ユニット等の作動確認を行いました。作りっぱなしだと組込んでからのトラブルが目に見えているので、基板レベルで最小限の作動確認をしておきます。
また、この時点で回路定数の変更や一部回路の手直しも行いました。
1.作動確認
発振&gm計測部、ヒータ電源、高電圧電源の3つまでは順調に作業が進んでいたのですが・・・。
(1) 発振&gm計測部
gm計測部は単なる理想ダイオード回路なので、低周波発振器から1kHz信号を入力して出力DC電圧が出てOKです。組込んでから改めてキャリブレーションします。
1kHz発振部はウィーンブリッジで組みましたが歪み率(THD+N)が0.6%と意外に大きく、やむなく別回路で組み直しました。OPアンプ1個ですむ2相発振回路に変更して発振周波数967Hz、THD+N=0.15%となりました。もう少し2nd、3rd高調波レベルを下げたいのですが、OPアンプ1個にCやRも汎用品を使用しているのでこの程度かと。
(2) ヒータ電源部
降圧型DC/DCコンバータユニットHRD12003にOPアンプを組み合せた回路です。入力電源がヒータ巻線6.3V 3A×2=12.6Vを倍電圧整流した35.9V(無負荷)時に、無負荷出力電圧0.5~25.3Vが得られました。負荷時はDC24で1A、6.3Vで2.5A程度が実用安定範囲ですが、まあ大半の球に対応できるでしょう。
(3) 高電圧電源
Ep及びEsg用のFET可変電圧電源です。電源トランス300V CT付の整流出力が455V(無負荷)と予想外に高く、暫定的に一部回路定数を変更しました。
整流出力をFETリップルフィルターに通し、トランジスタ回路で定電流をツェナーダイオードに流して基準電圧を作り、可変抵抗で出力段FETのゲートに加えることで出力電圧0.05~365Vがスムーズに可変出来ました。出力段の電流制限もきちんと作動しています。
と、ここまで終了して、さあ次の作業に移ろうと急いた訳ではないのですが、何を考えていたのか?ACコンセントも抜かずに活きた基板を右手で鷲掴みにしてしまいました。
高電圧の箇所を思いっきり掴んだようで暫く手が離れませんでした。親指の付け根に白く火傷の跡が残り少し腫れています・・・うぅ・・い、痛い(涙)。
左手でデジカメは難しいなどと言っている場合じゃありません。自分の愚かさに思いっきり凹んで、今日は店じまいです。
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