nobuの雑記帳「+バイアスを少し」

近頃なぜか真空管や電子工作に興味を持ちだし、日常生活に少しの刺激と楽しみをプラスしようと、凝り固まった頭の体操も兼ねてこの雑記帳を綴ることにしました。
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PL-70のフォノケーブル交換とついでに整備

 近頃、平衡化というマイブームに足を突っ込んで抜け出せなくなり、ついにレコードプレーヤーにまで手を出してしまいました。今のままでも何の不満もなかったのですが。
 でも、平衡型フォノイコライザの製作にも着手した後は、プレーヤーの平衡化は自然の流れですよね。・・・と自己容認しておこう。
 まあ、レコードプレーヤーの平衡化は回路や機構部の改造ではなく、単に出力フォノケーブルの交換だけなのですぐ終わってしまいます。エッ!つまらない?
 フォノケーブル交換のついでに、我が愛機PL-70をあちこちクリーニング&整備しました。
  PL70Maintenance_After Armunit2


1.フォノケーブルの仕様
  一般的なレコードプレーヤーの出力ケーブル(フォノケーブル)は、先端がお馴染みの赤白RCAプラグとなっており、RL共にリターンがGNDのいわゆる不平衡型です。
  廉価なプレーヤーではフォノケーブルは交換できませんが、ちょっと上等な機種では交換が可能なものがあります。これらの多くはケーブル出口に5ピンDINコネクタが使用されているようです。
  DINコネクタの5ピンには±Rch信号、±Lch信号そしてGNDが割り当てられており、平衡型の形態となっています。よってDINコネクタごと平衡型フォノケーブルに取り替えることで、形の上では平衡型となります。しかし、カートリッジ自体が不平衡(4端子しかなくGNDは?)なので、真の平衡ではないのでしょうが。


2.平衡型フォノケーブル製作
  巷では平衡型フォノケーブルが販売されています。しかしそのお値段は・・・信じる者だけが所有できる物理現象超越商品?・・・悲しいかな私は信じられ(買え)ません。庶民として安く上げるためにフォノケーブルは自作しました。DINコネクタと2芯シールドケーブルを購入し、ハンダ付けするだけの簡単な工作です。材料はこれだけです。
  PL70Phonocable_wire Connector  PL70Phonocable_DIN5P Connector

  シールド効果の高い細めの2芯シールドケーブル2本とGND線(銅撚線)の3本を束ね、長さは必要限の1mとしました。
  DINコネクタ接続部は熱収縮性チューブで保護し、ケーブル全体はばらけないように編組チューブの中に納めました。平衡型イコライザアンプ(未だ製作中)への接続は5ピンキャノンプラグです。
  出来上がりはご覧のとおり見てくれは良くありませんが、ケーブル教徒でもないので良しとします。
  PL70Phonocable_Balance Cable


2.取付けと、ついでに整備
  我が家のPIONEER製PL-70をラックから引き出してきました。お、重い!
  PL70Maintenance_Before.jpg
  そういえば購入以来一度もフォノケーブルを取り外した記憶がなく、付属品を使い続けています。劣化しているかも、と言うより30数年経っていれば間違いなく劣化してますね。

 (1) 取り外し
   壊さないように、最初にヘッドシェル(カートリッジ)を取外しておきます。
   (注意)このモデルはオイルダンプ機構があり、アームを傾けたり横置きすると回転機構にオイルが流れ込み、最悪使用不能となってしまいます。作業中は念のため、取扱説明書に倣って輸送用キャップを取り付けることをお勧めします。(製品添付の取説1981年版には輸送キャップの記載がありますが、別途入手の1979年版には記載がありません。キャップ自体が付属していないのかも?)
  PL70Phonocable_Two Type of Manual  PL70Maintenance_How to use of Transport Cap
  PL70Phonocable_Manual Tools

   作業開始1時間以上前にダンピングツマミを”0”位置にして、オイルが下に落ち着くのを待ちます。こうすることでオイルが漏れにくくなりますが、もちろん傾けないように注意が必要です。安全のため輸送用キャップを取り付けましょう。
  PL70Maintenance_Top Cap Open  PL70Maintenance_Transport Cap

   ダンピングツマミを引き抜いたところです。中央の窪みにオイルが流れ込むとやばいそうです。オイルは3年ほど前に交換したのできれいで、あのゴキッチもいません。

   アームを引き抜くには付属のアームレンチを使用し、アーム固定リングを緩めてから水平に持ち上げます。この時フォノケーブルが一緒についてくるので引っ掛けないように。ケーブルの根本にDINコネクタが見えます。
  PL70Maintenance_Loose of Mount Bace  PL70Maintenance_Pull up a Armunit
  PL70Maintenance_Mechanic of Mount Base  PL70Maintenance_Old Phonocable

   取り外した古いフォノケーブルですが、見た限りDINコネクタにも顕著な劣化はありません。しかしこれはもう使用しないので、ジャンク箱行きです。

 (2) 接続確認
   アームを取り外す前に(ヘッドシェルを外して)念のため各端子の導通をチェックしておきました。R-Cold、L-Cold及びGNDの各々の間が絶縁(分離)されており、GNDがアームと導通(フレームGND)があることを確認しました。
  PL70Maintenance_Cnnection Ceck
   一般的なDIN 5ピンコネクタの接続は次のようになっているようです。
   Pin1: L-Hot
   Pin2: L-Cold
   Pin3: GND
   Pin4: R-Cold
   Pin5: R-Hot

 (3) ついでにお掃除
   本器の購入は1981年なので、35年が経過していることになります。トーンアームの各部は、さすがに錆こそありませんが輝きが失われています。特にウェイトやアームベース部のようなつや消し部は、少しくすんでいます。
   この際なので、トーンアーム各部のお掃除をします。全体をエタノールにて丁寧に清掃し、くすんでいる部分はメッキ用錆落としコンパウンドで軽く磨きました。最後に、トーンアーム全体に錆止め用シリコンワックスを軽く掛けてお終いです。うん、キレイになりました。
  PL70Maintenance_Cleaning for Armunit
   ヘッドシェルやDINコネクタ等の接続部は、接点クリーニング後に導電グリスを軽く塗っておきました。キャビネットも家具用ワックスをかけて輝きが戻りました。入念なクリーニングを行いましたが、今後はこれ程やることはまず無いでしょう。
  PL70Maintenance_After Armunit1  PL70Maintenance_Restore an Armunit
  PL70Maintenance_Cleaning Compleated

 (4) ついでに調整
   トーンアームの高さ調整、水平調整及び針圧設定、アンチスケート、ダンピング設定等々、一通りの調整・設定をやり直しました。殆ど出番のない我が家のプレーヤーPL-70ですが、リフレッシュできたと思います。
   フォノケーブル出力がキャノン5Pとなったため、そのままでは既存のEQアンプに繋がりません。音出しのためにRCA変換アダプタでも仮組みしてみようかな。
  さあ、速やかに平衡型フォノイコライザを完成させたいですね。

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