nobuの雑記帳「+バイアスを少し」

近頃なぜか真空管や電子工作に興味を持ちだし、日常生活に少しの刺激と楽しみをプラスしようと、凝り固まった頭の体操も兼ねてこの雑記帳を綴ることにしました。
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トランジスタテスター (ファーム更新)

 以前製作したトランジスタテスターは便利に活用しています。 部品をハンダ付けする前にトランジスタの良否やピンアサイン、抵抗やコンデンサの確認が凡ミス回避に大切ですが、その際の「これ1台!」として非常に便利です。

 トランジスタテスター(1号機)は実用機、(2号機)はファーム確認用としていますが、共にファームのバージョンが1.01kと当時のままでした。
 フォーラムを久し振りに覗いたところ、最新ファーム1.05kが公開されていましたので、特に必要はないのですが最新版に更新しました。

TTester No1&2_外観


(1) トランジスタテスターとは
 過去の製作記事にも書きましたが、簡単にかいつまんで説明します。
 ① その実態は「コンポーネント・テスター」、いわゆる部品テスターです。トランジスタやダイオード、抵抗やコンデンサ等のベーシックな部品の識別やピンアサイン、値の計測が可能です。
 ② AVRマイコンと少しの周辺部品による簡単回路に、ソフトウェア(ファーム)の工夫で機能・精度を追求しています。
 ③ フォーラムでは有志による活発な議論がなされ、主催者により頻繁にファームが更新されています。
 ④ 私の製作した1号機は余分を省いた超簡単回路版、2号機はフル装備の推奨回路版です。参考までに回路図を示しますが、ねっ簡単でしょ。

トランジスタテスタ_簡略版回路図  TTester 105k_推奨回路


(2) 最新ファーム1.05k
 さて、最新ファームで何が変わったのでしょうか。現在の1.01kとの違いを履歴メモ(changelog.txt)で確認してみます・・・ってドイツ語は苦手です。
 ① セルフテストの一部変更
 ② トランジスタ足識別の表示方法の追加(123=***又はEBC=***)
 ③ ノイズ低減のためのスリープモード
 ④ その他諸々
 大きな更新はないようですが取り敢えず入れ替えます。



(3) ファームの準備と書き込み
 ファームはソースファイルの形で公開されており、自分の環境に合わせてビルドします。Makefileを編集して各種設定と、config.hのパラメータを調整して作動条件等を変更することが出来ます。
 1号機、2号機共にAVRはATmega168を使用しており、1号機は自動電源OFF回路を省いたため当該機能を無効にし、ついでに計測繰り返し周期を少し長く(5秒→15秒)しました。
 新しいファームを書き込んで正常に起動したら、補正値設定のセルフテストを行って準備完了となります。



(4) Rの計測例
 まずRを幾つか計測して測定精度を確認してみます。基準は我が家標準のDMMによる計測値です。

ファーム1.05kの抵抗測定誤差

 10Ω以下で精度が悪くなりますが、試験用クリップの途中でプラグ&ジャックで中継しているため、この部分の接触抵抗の変動が大きな要因です。クリップはリードを基板から直出しすることが理想です。



(5) 半導体やLCの計測例
 代表的な半導体やLCを幾つか2号機で計測し、大きな識別ミスや計測誤差がないかを確認しました。
 バイポーラトランジスタ、接合型FET、MOS-FET、LEDの表示例です。計測条件等を示していないので数値は参考程度ですが、部品の良否や値のおおよその確認は出来ると思います。

TTester No2_2SC1173  TTester No2_2SK30ATM
TTester No2_2SK1202  TTester No2_LED(G)
TTester No2_1k VR  TTester No2_Chemi 100uF
TTester No2_Coile 100uH


(6) 市販のトランジスタ・チェッカー
 ホビー向けのものとしては、秋月でも取り扱っているAtlasのDCA55が代表でしょう。
atlas DCA55

 DCA55は半導体チェッカーに特化しており、各種半導体の識別やピンアサイン、各種パラメータの計測ができる多機能な道具です。販売価格も4,200円と手頃で、機能から見れば決して高くはないと思います。

 DCA55と本器を比較するのはナンセンスですが、敢えて比べてみます。
 半導体の識別に限ればDCA500が上回っているのは確かで、本器の場合はハードウェア構成(AVRが1個と電源電圧5V)による制約が足枷となっています。
 本器の優位性はRCLの計測が可能な事と、何と言っても自作による低価格(その気になれば2000円以下で製作可能)、さらにフォーラムにて世界中の有志と意見交換ができる楽しさかもしれません。

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