nobuの雑記帳「+バイアスを少し」

近頃なぜか真空管や電子工作に興味を持ちだし、日常生活に少しの刺激と楽しみをプラスしようと、凝り固まった頭の体操も兼ねてこの雑記帳を綴ることにしました。
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レコードプレーヤPL-70のメンテ

 先日プリアンプC2aのメンテを(壊さずに)完了したことに気をよくし、勢いに任せて次の犠牲者をレコードプレーヤにしました。
 このレコードプレーヤーも若い頃に購入して、その後の引っ越しで捨てられることもなく運良く手元に残っている一台です。ものはパイオニアのPL-70というマニュアル機で、ハイトルクDCサーボモータ、真鍮無垢材削り出しアームベースと超高感度ロングS字アームが特徴です。

 メンテと言ってもアーム機構のメカニカルな部分は手に負えないので、各所の清掃や劣化電子部品の交換にとどめました。

PL70_銘板アップ

(1) 事前準備
 回路図やサービスマニュアルは入手できなかったので、実機と取説で確認します。
 本機のアームはオイルダンプ機構を持っており専用のシリコンオイルを使用しますが、現用のものは既に20年以上を経過しているので交換が必要です。
 C2aと同じ様に、3年ほど前に地元のサービスセンターに問い合わせてシリコンオイルを購入済みで、価格もリーズナブルだった記憶があります。


(2) 健康診断
 ① フォノモータ
  モータユニットを取り外して分解し、回路基板のチェックを行いました。
  まず電解コンデンサを幾つか取り外してチェックすると、容量低下やESR増大を生じているものがあり劣化があるようです。
  トランジスタは一部足が黒くなっているものがあります。モータ駆動ドライバ等はモジュールICでパイオニアのカスタム品です。放熱用シリコンがカチカチになっていました。
  幸いにもモータ本体や内部ホール素子は錆びや汚れも見当たらず、きれいな状態で一安心です。
  ターンテーブル・シートは干からびたチーズ状に硬化して使用できません。

 ② トーンアーム
  本モデルは、アーム後端部のバランスウェイト保持ゴムの劣化によりウェイトが垂れ下がる持病があるようですが、幸いにもその症状は見られずホッとしました。これの対処法はないようです。
  ダンプ用シリコンオイルを確認しようとトップキャップを外すと、薄黄色くなったオイル漬けの黒光りするゴキッチの死骸が・・・見なかったことにしたい。何でこんなところに入り込むんだ!
  ヘッドシェルやアーム基部コネクタの接点は、さすがに経年劣化でくすんでいます。

PL70_アームベース部

 ③ キャビネット
  キャビネット表面はうっすらと埃が溜り光沢がなくなった状態です。大きな傷はありませんがエッジ部分が少し擦れています。
  5mm厚のスモーク・アクリルフードは結構クリアな状態で、当時もビニルカバーを被せて使用していたためか目に付く傷は殆どありません。カタログによるとこのカバーはハンドメイドだそうです。
  4個のインシュレータは常日頃、プレーヤ本体(23kg)とニャンコ(推定8kg)を支えていますが、破損もなく柔軟性はまだ大丈夫のようです。

PL70_ダストカバー  PL70_Cat on the Player


(3) メンテ作業
 ① 基板上の電解コンデンサは全て(汎用品に)取り替えました。

 ② 小型トランジスタは全て同型品もしくは同等品に交換しました。現用品を計測してみると死んでいるものはありませんでしたが足が黒く変色しています。ドライバICは劣化した放熱グリスを除去し塗り直しました。

PL70_基板  PL70_基板モータドライバ部

 ③ ヘッドシェルや出力コネクタの接点部は、丁寧にクリーニングして接点グリスで保護しておきます。

 ④ ターンテーブル・シートは、3年ほど前に購入してあった市販品(東京防音のハネナイト)に交換しました。これ結構良さそうです。

 ⑤ ***の死骸は触りたくないのですが、我慢してオイルダンプ機構のシリコンオイルを交換しました。古いオイルの除去が意外に難しくドライヤーで暖めながら拭き取りました。
  新しいオイルはかなり粘性が高く本当にこれでよいのか?以前のオイルは容器を傾ければ垂れてきましたが、新しいものは傾けても垂れる様子がなく冷蔵庫に入れた水飴状態です。粘度が高いため適量入れるのに一苦労しました。

 ⑥ アームはアームベースから取り外し、アルコールで丁寧にクリーニングした後に軽く錆止め用シリコンオイルを塗っておきました。
 各部の汚れや埃を取り去り、キャビネットには軽く家具用ワックスを掛けて見違えるようにピカピカになりました。

PL70_シリコンオイル  PL70_正面


(4) 作動確認
 ターンテーブルを乗せない状態で電源ON、回転スタート・・・あれ?動きません。モータシャフトがハンチングしたまま回転する気配がありません。
 少し青くなりましたが、ハタと気付いてターンテーブルを乗せると、何事もなかったようにスムーズに回転しました。DDモータのロックも正常にかかっています。そうです、DDモータは無負荷だと正常に回転しないことを忘れていました。この事はサービスセンターの方から注意するように言われていました。

 やおら当時のお気に入りLPをターンテーブルにのせ、テーブルをスタートさせて静かにカートリッジを下ろし、しばし懐かしい音に浸りました。

PL70_正面C2aと


(5) 感想
 今ではレコードを聴こうと思うこともなく、レコード盤も押し入れの奥底です。今の自宅に越す前に燃せないゴミに出すべく縛ったまま、数百枚が場所だけ取っています。
 レコードをかける準備や手間を考えると、昔ほど気楽にレコードをかけようとは思わなくなりました。心の余裕が無くなったのかもしれません。
 時々はレコードの音に浸り、当時を思い出しながらジャケットをぼんやり眺めるのも良いかもしれませんね。お気に入りのレコードを何枚か引っ張り出しておこうと思います。

 こんなレコードが出てきました。当時絶対的な”ぶりっこアイドル”だった聖子ちゃんです。SONYのマスターサウンド・シリーズには聖子ちゃんのアルバムが多くリリースされていました。決して聴くのが目的ではなかったのですが結構集めたようです。これ、家族のいるときは恥ずかしくて聴けません。

PL70_レコード

 高一の娘はレコードを知らない世代です。レコード盤やプレーヤを不思議なものでも見るように眺めていました。本人曰く、iPodの方がイイ!そうですが、その内興味を持たないかと密かに期待しています。
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